店長のブログ :
腹八分2023-08-21 by 松岡
福岡市出身のノーベル賞(2016年医学・生理学賞)受賞者大隅良典さんの下でオートファジーの研究を続け、次のノーベル賞受賞候補と言われている吉森保(大阪大学教授)さんによると・・・
科学的に考えるとは、どういうことか?
相関関係と因果関係の違いを知ることが重要。
相関関係っていうのは、何かが起こった時にいつも続けて何かが起こったら、相関関係があるってこと。だけど、それだけでは本当に因果関係があるか分からない。実験で確認しないといけない。
常識は疑わなければならない。
カロリー制限するとオートファジーが増えて寿命が伸びる。オートファジーが無いとカロリー制限しても寿命は伸びない。
カロリー制限による寿命の延長にオートファジーが必要。
科学は真理を追求するものではあるが、人間は真理に到達出来ないというのが科学者の考え方。それが真理かどうか、人間は誰も証明出来ない。限りなく近づくことはできる。限りなく近づくとはどういうことかというと、より良い仮説を作り出すこと。より良い仮説とは、その仮説からいろんな事実を予測したり、それまでに知られている事実を説明できたりすること。だから研究者が結論を述べる時、断定はしない。何故なら、真理に到達できないから。
先ほどのカロリー制限なんかはかなり真理に近づいてる仮説だと思う。
仮説を立てて証明できたら喜びだけど、本当に大きな喜びは仮説した以外のことが出てきた時。まさかそんなことが、ということが起こった時の方が楽しいですよね。オートファジーが老化や病気に関係していることが分かったのはたまたま。「何でこんなことが起こっているんだろう?」を追求した結果です。
オートファジーとは、細胞の中にあるものを分解して工場に運び、リサイクルしていること。人間社会のリサイクルは効率が悪いが、細胞の中のリサイクルは100%リサイクル!
健康寿命を延ばす秘訣は昔から言われている「腹八分」でオートファジーを起こし、動的平衡を保つことだそうです。
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